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産業機械とは?FA機器との違いと発注時のポイント

INDEX
製造現場において人手では困難な作業を効率的・大量に行うために使われる機械を「産業機械」といい、生産性の向上や品質の安定や安全性に大きく関わっています。この記事では、産業機械の定義からFA機器との違い、発注時に押さえるべきポイントまで解説します。
産業機械とは
産業機械とは、製造現場において原材料を加工・組立・搬送するための機械設備を指します。製品そのものの製造プロセスに直接関与する装置であり、工作機械、プレス機、射出成形機などが代表的です
FA機器との違いとは
しばしば混同されがちな「FA機器」と産業機械ですが、明確な役割の違いがあります。
項目 | 産業機械 | FA機器 |
定義 | 加工・製造を直接行う機械 | 自動制御や効率化を図る補助装置 |
主な例 | NC旋盤、マシニングセンタ、成形機 | PLC、センサー、ロボット、タッチパネル |
役割 | 製造そのもの | 自動化や制御支援、品質の安定化 |
産業機械が「主役」として製品を作るのに対し、FA機器は「黒子的存在」として産業機械を効率よく・安定的に動作させることを目的としています。たとえば、加工タイミングの制御や不良品の検出を自動で行うシステムなどがFA機器にあたります。
産業機械の発注・選定時のポイント
実務で産業機械を導入・更新する際に検討すべきポイントは次の通りです。
加工対象・製品仕様との適合性
加工精度、加工物のサイズ、材質に対して過不足のない能力を持つかを確認します。
拡張性とFA機器との連携性
将来的にラインの自動化やIoT化を想定している場合、FA機器との通信性や拡張性は必須要素です。
保守体制と稼働率の維持
アフターサポートや部品供給体制が整っているメーカーを選ぶことで、長期的な稼働率が確保できます。
コストと回収計画
イニシャルコストだけでなく、ランニングコストや投資回収の見込みも含めてシミュレーションが必要です。