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自動化の進め方とは?自動機・省力化機械の設計から運用までの流れを徹底解説

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自動化の目的は主に「効率化」「品質向上」「コスト削減」などが一般的になります。そんな自動機や省力機械の導入を検討する担当者様に向けて、自動化導入の流れを設計・製造・運用まで分かりやすく解説します。
なぜ「自動化」が求められているのか
近年、人手不足やコスト削減、品質向上といった背景から、工場の自動化ニーズが急速に高まっています。自動機や省力化機械の導入は、単なる生産性向上にとどまらず、企業競争力の強化に直結する重要な投資となるのです。
自動化とは?
「自動化」とは、人手で行っていた作業を機械やロボット、制御システムに置き換えることを指します。目的は以下のようなものがあります。
- 省人化 → 人手不足対応
- 生産性向上 → 稼働率アップ
- 品質の安定化 → バラつきの排除
- 作業者の負荷軽減 → 安全対策
導入の際は、単純な置き換えにとどまらず、「工程全体の見直し」や「作業プロセスの再構築」が重要になります。
自動化の導入ステップ ~設計から運用までの流れ~
現状分析と課題抽出
最初のステップは、現場の作業分析と課題の明確化です。
- どの工程に時間や人手がかかっているか
- 不良や事故が発生しやすい工程はどこか
- 改善インパクトの大きい工程はどこか
を見極め、優先度を決定します。
構想設計と仕様決定
次に、どのような自動機や省力化装置を導入するかを構想します。
ここでは、装置の役割や機能要件(例:搬送・組立・検査など)、タクトタイム、安全設計、設置スペース、予算などを整理し、仕様書を作成します。

メーカー選定・見積依頼
構想がまとまったら、実績のある自動化設備メーカーに見積を依頼します。
- 類似設備の実績があるか
- 技術提案力や課題解決力があるか
- 保守・メンテ体制は整っているか
などを基準に選定を進めます。
詳細設計・製造・組立
メーカー決定後は、装置の詳細設計から製造・組立に進みます。途中でレビューを重ね、要件が満たされているか、現場環境に適しているかを確認していきます。必要に応じて、模擬ラインでの検証や部品供給シミュレーションを実施するケースもあります。
据付・立上げ・調整
装置が完成したら、現場への据付と試運転・調整を実施します。実際の製品やワークを用いた生産シミュレーションやトラブル対応が重要です。
立上げ時の教育支援(作業者・保全担当者向けマニュアル等)も、安定稼働には欠かせません。
運用・改善・保守
導入後も定期点検やトラブル時の迅速な対応が必要です。また、工程改善やライン変更への柔軟な対応ができる設計かどうかも、将来的なコストや生産性に大きく影響します。
